小満芒種/スーマンボースー

二十四節気では、立夏の次に小満(しょうまん)、芒種(ぼうしゅ)と続きますね。

沖縄では、この二つを合わせて、「スーマンボースー」と読みます。「梅雨」を表す方言です。


新暦だと2024年は5月20日が小満、6月5日が芒種です。
宮古島では5月21日に梅雨入り発表があったので、暦通りというわけです。

もともと旧暦を取り入れていた私にとって、宮古島での暮らしは、旧暦をより身近に感じられる機会に恵まれ、日々新鮮ながらも、どこか懐かしいような感覚に陥ることが多く嬉しいことです。

 

暦の使い方や季節の感じ方が、関東で暮らしていた時と変化があり、今はそれを楽しんで吸収しています。


もちろん鎌倉は大好きな町なので、「今頃は夕涼みがてら蛍を楽しめるかな」「紫陽花シーズンだな」などと思いを馳せる日々でもあります。

 

どの土地でも実感するのは、それぞれの風土風習や芸術の中に、その土地土地で生きるヒントが含まれているということです。

移住を決める前から宮古島市立図書館の郷土エリアにはお世話になりました。
中でも、方言についての資料の豊富さには驚きました。
改めて「くまから」が宮古島の方言で「ここから」という意味があることを、幾つもの資料で確認できたときの興奮は忘れ難いです。

( 宮古島市立図書館は、島外からの旅行者でも書籍の貸し出しを受けることが出来る、素晴らしい図書館です。)

 

最近は郷土文学資料を読み、戦後詠まれた俳句や短歌などから、島の景色を感じとることが日課の一つです。

また初めて見る花や草木や生物、風の名前などを調べる時間も大切にしています。

覚えたてのそれらが半世紀前の俳句や短歌の中で詠まれていると、句集や歌集の中の17文字、31文字が突如として色彩豊かに浮かび上がり、目の前に風景が広がるようで、しばしタイムスリップし、作者の辿った時間を追体験するかのような時間が訪れ、その度に、わずかながら心身が宮古島に馴染んでいくような気持ちになります。

5月15日は沖縄本土復帰の日で、今年で52年でした。

暮らす場所が変わると、入ってくる情報も変わります。
昨日(5月27日)は北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げにより、夜中にJアラートが鳴り響きました。
今日(5月28日)は不発弾処理(海中爆破)のお知らせがありました。

平和の大切さを体感します。


土地の歴史を知り、「おじゃまします」の気持ちを忘れずに、「よろしくお願いします」と、常に心で唱えます。

私は、東京、横浜、鎌倉で育ち、台湾生まれの祖母と一緒に暮らしていたのですが、

台湾に近い宮古島に移り住んでいる今、「全て繋がっている」という実感があります。

 

 

先日、お弁当屋さんのおばちゃまが、
「宮古島は気候だけでなく人もあったかいよ。頑張って!」

と素敵な笑顔で声をかけてくださいました。

 

毎日感謝の気持ちでいっぱいです。

当たり前のような、でもそうでない、かけがえのない日々。
ありがとうございます。

 

これから梅雨前線が北上して行きます。

曇り空でも雨の中でも、心は晴れやかに、虹が架かりますように。

宇宙が平和でありますように。

 

 

 

〈写真1〉スーマンボースー(梅雨)の晴れ間、朝のとある漁港

〈写真2〉伊良部島で覚えたウスベニニガナの花と種子

〈写真3〉アダンの実(ヤシガニの好物)

〈写真4〉バタフライピーの花(鮮やかな青色のハーブティーで有名)