沖縄・宮古島の工芸品を取り扱うshop and gallery 叶(かな) さんのプロジェクト【宮古風鈴「島風」】を形にするお手伝いをさせていただきました。
宮古上布の原料である苧麻(ちょま)の繊維を撚ったり、ビーズを藍染めしたり、 ひとつひとつバランスを探りながら、祈るように制作しました。
制作過程で、思いがけず様々な光と影と音の風景を味わうことができました。
また、大変貴重な宮古上布や琉球藍に触れる機会に感謝が溢れて止みませんでした。
《宮古風鈴「島風」— 風と祈りをつなぐ》
宮古島の風を、音にのせて届けたい。
そんな思いから、「島風」は生まれました。
・短冊:宮古島の伝統工芸「宮古上布」
・ガラス部分:宮古島・上野《ガラス工房PONTE》作
・吊るし紐:宮古上布の材料である苧麻(ちょま)
・鳴り子を留めるビーズ:琉球藍染め
風鈴はもともと、音で災いを祓う「風鐸(ふうたく)」が起源で、
江戸時代には短冊を添えて「願いを風にのせるもの」として親しまれるようになりました。
また、七夕の短冊にも通じるように、風にゆれるその形には祈りの文化が息づいています。
織姫は天の機を織る娘とされ、古くは雲や星の衣を織っていたとも言われています。
その短冊に、400年の歴史をもつ宮古上布を重ねることで、想いを風に託すかたちとしました。
2025年の旧暦七夕は、8月29日。
宮古島では今も旧暦が息づき、空を見上げ、風に耳を澄ます季節です。
旅の記憶に。
大切な人への贈りものに。
そして日々の暮らしの中に——
風とともに届く優しい音色を、お楽しみいただけましたら幸いです。
*桐箱入りでの販売です。
Onlineでもお求めいただけます→●
【size S】
ガラス部分が小ぶり。モールデザイン2タイプ(ストレート/ツイスト)。
短冊には宮古上布に月桃紙を重ねた仕様ですので、願いを書き添えることもできます。
※2025年7月31日時点、ツイストタイプは完売。
【size L】
ガラス部分が大きめでシンプルなデザイン。
短冊に宮古上布を贅沢に用いていますので、素材の風合いをより堪能できる仕様。
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produce: 叶
product design / photography: KIBI
島風logo calligraphy: Yuko Oshiro
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