2020年
1月
29日
水
寒中お見舞い申し上げます。
旧暦のお正月(1月25日)を迎え、立春を前にした今、ようやく落ち着いて「節目」を感じられるような気がします。
新月(朔)には、海も人間の体も心も素直に働くのではないでしょうか。
写真は、KUMAKARAから8kmほど南下した場所、三浦市の長者ヶ崎で撮りました。
「かながわの景勝50選」でもあり、様々な表情の海と空を味わうことができます。
自然を見つめていると、心が平らになりますね。
鎌倉市にも景勝地がありますので、ゆっくりと深呼吸をしにいらっしゃいませんか?
皆様の鎌倉旅行のお手伝いをさせていただけましたら幸いです。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
新しい年が、皆様にとって輝かしい日々でありますよう願っております。
2020年
2月
17日
月
白いチューリップの清らかですっきりした佇まいに惹かれ、玄関前の植え込みに地植えしました。
日毎、僅かな変化に見入る時間は、心静かです。
さらに蕾がふたつついていたので、少しずつふくらみを増して、さながら春の時計です。
鶴岡八幡宮の参道、若宮大路沿いの玉縄桜(タマナワザクラ)は、段葛のソメイヨシノよりも一足先に次々と開花しています。
桜を見つけて足を止める人々の表情には驚きと喜びが含まれているようで、その場が明るくなります。
鳥たちの声も賑やかになってきました。
皆様がご健康に春を迎えられますよう、願っております。
Kumakaraでは、安全に、また安心して泊まっていただけるよう工夫をしております。
ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
2020年
3月
20日
金
太陽が真東から昇り、真西へ沈む日。
春分は、星の世界では始まりの日とされ、宇宙の元旦とも言われていますね。
昼の長さと夜の長さが逆転し、陽射しも春らしく、風の無い日の午後には半袖姿の人も目にします。
鳥の声は賑やかになり、新芽もたくさん生え、夜空も春の星座で賑わってきました。
写真のキュウリグサ(タビラコ)の花は2-3mmと、非常に小さく健気な野の花。
足元の小さな命と遠くの星に心を傾けていると、ざわついた心がリセットされます。
夕方に見える金星も春分の日はひときわ輝いているように感じました。
ご縁あって鎌倉のB&B Kumakaraを訪れるお客様が、山と海に囲まれながら深呼吸するお手伝いをさせて頂けましたら幸いです。
2020年
4月
30日
木
例えば
たんぽぽの綿毛が誰に注目される訳でもなく風に運ばれ
新たな地に舞いおり、根をはって葉をつけ花を咲かせ
種子をつくり再び綿毛が風に運ばれて・・・
・
小さな世界を大きな流れとともに見つめ直すこと。
自然の生み出す尊い時間に思いを馳せること。
今、とても大切な気がしています。
雨上がり、
虹を観察したかったら
太陽に背中を向けた方が見つけやすいということ
例えば
虹は、大気中の細かな水の粒々に太陽の光が反射して作られているということ
・
小さな世界に思いを馳せて
大きな時間の流れを想像すると見えてくること。
自然の見せてくれる光景や現象を尊び、感動する喜び。
感謝の気持ち。
地球は人間だけのものではないという
あたりまえのことを改めて意識し
自分さえ良ければ、という考えを捨て
足るを知りながら
争うこと無く
・
世界が穏やかでありますよう祈るばかりです。
この大きな流れをしっかり受け止め、自然の声に耳を傾け、
近い未来、
また皆様を笑顔で迎えられるよう、Kumakaraを守りながら
日々、努力いたします。
2020年
5月
31日
日
今年も近所の小川にホタルが静かに舞っています。
暗闇の中で灯ったり消えたりする小さな光の緩急の様子は、
人間の呼吸の緩急にも似ているような気がして、気持ちを寄せながら静かに眺めていると、自分も自然の一部であることを再確認できます。
また、太陽の出ている時間に月を見つけ眺めていると、2つの大きな星を前に、
自分が日本人である前に「地球人」であることを感じ、地球上に国境がある不思議を思います。
意識の持ち方をほんの少し変えたり、視点を少しずらすだけで、
時間や経験を何層にも感じられ、世界が広がります。
このたび、緊急事態宣言が解除され、
自粛の出口が見えたという表現を目にしますけれど、
元の生活に戻るのではなく、新しい過ごし方になるということで、出口というよりも「入口」と表現されている方がいて、なるほどと頷きました。
新たな入口、スタート。
楽観視し過ぎることなく、悲観的に捉え過ぎることもなく、柔軟な頭と心を持ちながら安全最優先で歩みます。
まだまだ気をつけながら過ごさなければいけません。
当面、Kumakaraでは、お一組様限定でのご予約を承ります。
小さな光を大切にしながら励みます。
鎌倉の空の下より、皆様のお健やかとご安全を願いつつ…。
(写真:5月29日撮影の夕月)
2020年
6月
23日
火
B&B Kumakara(くまから)が2013年にオープンしてから、7年の時が経ちました。
COVID-19流行拡大防止の観点より、4月5月と休業していましたが、6月より営業を再開致しました。
久しぶりのお客様をお迎えするにあたり、様々な意味で初心を振り返りながら務めています。
お客様の笑顔から元気を頂き、この上ない喜びを味うことが出来ています。
また地域の皆様や家族・友人に支えられながら、この仕事を続けることが出来ています。
月並みながら、感謝しかありません。
写真は、庭のハスのつぼみです。
泥の中で栄養を蓄えながら、ぐんぐん育ってゆく姿が逞しく、眩しく、生きるお手本のようです。
紫陽花の風景も、昨年と同じようで、全く違います。
情勢の変化も影響しますし、また心持ち次第で、同じような景色も全然違って見えますね。
皆様は、昨年と同じ道を、どのような心持ちで歩いていますでしょうか。
どんな気持ちで空を仰いでいますでしょうか。
変わりゆくもの。変わらぬもの。
大切にするべきことが浮き彫りにされていくような世界情勢の中、
どうか皆様と皆様の大切な方々がお健やかでありますように。
夏至の日の午後に撮った太陽と月です。
雲が多い中でしたが、ねばってねばって部分日食の観測が叶いました。
白い三日月型の部分が太陽で、
太陽を隠しているのが月です。
太陽−月−地球 が一直線ですね。
昼に「新月」を見られる喜びに、体と心をたくさん浸しました。
これからまた満ちゆく月とともに、ふくらみを増すハスのつぼみとともに、
一生懸命頑張ります。
8年目のKumakaraも、どうぞよろしくお願いいたします。
2020年
7月
30日
木
長い梅雨の合間、
雨上がりのほんの数十分。きらきら水玉が眩しくて。
いつもの風景に魔法がかかったようでした。
電線で羽を休めるツバメたちが、音符のよう。
まるで空に音楽を奏でているようで、
束の間、平和に包まれました。
ご近所のブルーベリーから滴る雫も、ぴとぴと優しい音楽を響かせていました。
太陽に導かれ、自然をほんの少し見つめただけで、絵本や童話の世界に足を踏み入れたような感覚に陥り、良い気分転換となりました。
この後、海風が強く吹き、あっという間に大雨が降り、そのことがまた
「ついさっきの魔法時間」を一層愛おしいものとして演出してくれました。
悲しいニュースが溢れる毎日の中、心を平穏に保つことが難しいですけれど、
小さな幸せを体いっぱい感じる時間を大切にしながら歩みたいものですね。
皆様と皆様の大切な方々が、どうかお元気でありますように。
鎌倉の空の下よりお祈りしています。
2020年
9月
10日
木
2020年、鎌倉に海水浴場は開設されませんでした。
海の家も建ち並ぶことなく、例年の見慣れた夏の光景とは全く違っていました。
写真は、8月半ばの材木座海岸です。
人が少ない分、いつもより波の音を大きく感じられる夏でした。
太陽の光はジリジリと音が聞こえてきそうなくらいにパワフルに肌を射し、空をうんと近くに感じられるような気がしました。
そんな中、久しぶりに訪れてくださるお客様の笑顔の眩しさもまた、太陽のように心にまっすぐ光を届けてくださいました。
「新しい旅のエチケットやルール」をお守り頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
お客様のご協力あってこそ、くまからが成り立っています。
そんなお客様に、少しでもサービスを還元できたらと思い、この度、くまからも「Go To トラベル事業」参画を決断いたしました。
小さな宿泊施設ゆえ、たくさんたくさん迷った結果でございます。
なお、くまからは感染症対策にしっかりと取り組んでおります。
ビジネスでご利用のお客様も安全にお過ごしいただけます。
ゆっくりとおくつろぎになりたいというお客様もご安心ください。
お子様連れも大歓迎です。
ご質問等、お気軽にお問合せくださいませ。
こちらは黒い雲間から一瞬だけ光を届けてくれた月齢22の月。
本日は、立春から数えて220日。
二百二十日(にひゃくはつか)とは雑節の一つ。
台風の予測ができなかった時代、人々はこの日を恐れて警戒し、風を鎮めるための風祭りを行って農作物の収穫の無事を祈るようになったそうです。
きれいに「2」が並ぶなぁと思いながら、くまからの電話番号(0467-22-2828)にも「2」がたくさん含まれていることが頭を過りました。
また、「鎌」が風の力を衰えさせると信じられていたため、屋根の上や軒先に鎌を取り付けたり、竹竿の先に鎌を付けて立てたりする風習もあるそうです。
「鎌」倉のくまからで、今年の台風被害が少ないことを祈ります。
秋の夜長に言葉遊び・数遊び、してみました。
皆様はどんな秋を迎えていらっしゃるでしょうか。
生産者さまが手塩にかけた美味しいお野菜が無事に収穫されて、たくさんの人々の元へ届きますように。
皆様と皆様の大切な方々が、どうかお健やかでありますように。
2020年
10月
31日
土
くまからの玄関アプローチの蔦(つた)が紅葉しています。
秋晴れのお日様をたくさん浴び、色とりどりの風景は、新緑とはまた違う味わい深い豊かさを堪能でき、毎日変わる表情は飽きません。
蔦の花言葉は「誠実」「勤勉」だそうです。
葉を赤や黄に染めてハラリと静かに旅立つ姿を毎年眺めていると、次の春にまた生まれるためなんだなぁと、巡る季節をしみじみ感じます。
お庭の夏みかんの実も大きくなってきました。
葉っぱの裏をこすると良い香り。
寒い冬を越して、黄色く色づくのが楽しみです。
花言葉は、「清純」「親愛」だそうです。
こちらもお庭の恵み、茗荷(みょうが)です。
数年前、ご近所の方に分けていただいた苗を育て続け、今年も収穫できました。
夏の名残を食卓に添えられる喜びに感謝です。
花言葉は「忍耐」だそうです。
自然から学ぶことは本当に多いですね。
五感を澄ませて季節の移ろいを感じることによって、体の芯から健やかさが湧き上がってきます。
みなさまはどんな秋を迎えているでしょうか。
お元気にくまからでお会いできる日を楽しみにしております。
2020年
11月
29日
日
「中庸」であるよう心がけることが大切だと思う今日この頃。
マスメディアから得られる膨大な情報から離れ、束の間でも散歩をして自然に身をおきますと、人間本来の五感やエネルギー、自身の素直な感覚が戻ってきます。
ただただ「歩く」ことのみに集中してみますと、頭と心のバランスがとれて、すっきりします。
海岸で、潮風を浴びながら波音に包まれたり、
山で、葉の擦れ合う音や鳥の歌に耳を傾けたり、
いつもの道の隅っこで咲く花に視線を移して思いを寄せてみたり、
外出が難しかったら、
お部屋やベランダに草花を取り入れてみたり、
好きな香りをお風呂に取り入れたり、
身体が穏やかに過ごせるよう工夫することが、呼吸や食事と同じくらい大切にされても良いのではないかと感じます。
厳しい情勢下、効率重視の世の中、
緊張が強いられる場面も多々あり、いつの間にか身体がこわばって呼吸が浅くなっていませんか?
姿勢を調えて、呼吸を調えれば、心も調います。
「調身・調息・調心」
「ちょうしん・ちょうそく・ちょうしん」
10年ほど前、報国寺で教わって以来、好きな言葉です。
たまに、縦に文字を書いてみるというのもおすすめです。
心の調和、身体の調和を大切に、
時節柄、ご自愛下さいね。
同じ星の同じ空の下から、皆様のお健やかと心の平安をお祈りしています。
(写真:由比ガ浜海岸の夕暮れ。11/17撮影。くまからから歩いて20分程です)