お彼岸を迎え、関東にいた頃には秋の深まりを徐々に感じる頃。
宮古島の残暑はもうしばらく続きそうです。
伊志嶺安進『沖縄気象歳時記』によると、
沖縄の季節は、本土と同じように区分できないので、
気象庁は長期予報を行うのに便利なように沖縄の季節を次のように区分したそうです。
・春・ 春 2月下旬-4月上旬
初夏 4月上旬-5月上旬
・雨期・ 5月中旬-6月上旬
・夏・ 夏 6月下旬-9月中旬
残暑 9月中旬-10月上旬
・秋・ 10月上旬-11月
・冬・ 12月-2月下旬
なるほど、9月は宮古島ではまだ夏なのです。
沖縄独自の歳時記をなぞりながら体感していくことが、とても新鮮です。
二十四節気の白露から秋分にかけて、こちらでは白北風(スサニシ)という北東の季節風が時々強く吹き、涼しさを届けてくれます。
白北風は、さとうきび畑を撫でてはサラサラと自然の音楽を奏で、また、海では水面を撫でては白波を立たせます。
白北風は、地域によって、スサニスカジ・シラニシなどとも言われるようです。
そして、この時期の夏を白夏(スサニナツ・スサナツ)と言います。
初めましての言葉を覚え、響きを確かめる日々が続きます。
〈写真〉 宮古島・東辺名崎の風景