伝統的七夕

太陰太陽暦(いわゆる旧暦)の7月7日にちなんだ、かつての七夕の頃を、国立天文台では「伝統的七夕」と呼んでいます。

今年は8月29日が「伝統的七夕」の日でした。

現在の暦(新暦)の7月7日は、多くの場合、梅雨のさなかにあたってしまいますが、伝統的七夕の頃は晴天率が高く、星空が広がります。

今年も旧暦通り、美しい月と星を眺めることができました。

写真の月は午後9時ごろ、海に沈む途中の様子です。

 

時間は遡って、午前9時ごろの写真です。
同じ空に虹色の光を拝むことができました。

織姫は天の機を織る娘とされ、古くは雲や星の衣を織っていたとも言われていたそうです。
虹も織姫の作品でしょうか。
そんな空想を広げながら、晩春より夢中になった風鈴制作を振り返っていました。

 

 

日々黙々と過ごしているうちに季節は巡り、一年前と同じ星座に見守られていました。

晩春より夢中に制作し続けた宮古風鈴「島風」が多くの方々の元へ旅立った至福に浸りながら、今後のものづくりの糧にしようと心に誓いました。

 

 

 

 天の川 窓の額より 溢れけり

 

 

「七夕」も「天の川」も秋の季語。

 

風鈴の短冊に願いを込めて。

感謝を込めて。

 

 

8月もありがとうございました。