宮古島のshop &gallery叶(かな)主催の草木染めワークショップのお手伝いをしました。
講師は染織・織作家の砂川美恵子さん。
美恵子さんは、令和7年度沖縄県文化功労者を伝統工芸(宮古上布)分野で受賞されました。
直接お祝いの言葉をお伝えできる喜びを噛みしめています。
色とりどりの糸は、美恵子さんが草木染めされたもので、ご自身が主宰する工房「想思樹」から持ってきてくださいました。
今回の草木染めの材料はフクギでした。
常緑の高木で、漢字表記は「福木」。
幸福を招くと言われたりもします。
熱帯・亜熱帯の海岸沿いに多く生息し、幹がまっすぐ伸びて葉が肉厚なことから、
台風の多い地域では防風・防潮・防火の目的で生垣や街路樹とされています。
染めるために用いたのは、樹皮。
台風で倒れてしまったフクギの木とのことで、自然の循環に思いを巡らせ感慨深くなります。
糸や輪ゴムや割り箸などを用いて様々な「しぼり」が施された手ぬぐいの数々が染まっていく様子。
ワークショップの後、片付けの合間に、私も綿の布を染めさせていただきました。
福木からいただいた、優しい黄色。
染めを重ねると濃くなりますが、好みはこのくらい。
この後、こちらの布の半分を藍染めして緑色にしてみました。
続きをまたお知らせできたらと思います。
島の色を楽しむことのできる日々に感謝です。
